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食べることは文化 - 2012.06.17 Sun

日本のTV局の取材の際、その一環でスタッフの方と一緒に、同僚のMadam Chenchoの家で食事をしました。
「取材なので材料費を出させてください。」とのお申し出があり、翌日Chenchoにそれを渡そうとしたのですが、やっぱり受け取ってはくれません。
一緒にいた同僚のオカンの提案で、そのお金でデフユニットの子供たちに何か食べるものを買ってあげよう、ということになり、今日それを3人でホステル(寮)へ届けに行ったのです。

買った場所は…
DSC_0251_R.jpg
うちのすぐ裏にあるインド軍キャンプ。

ここの屋台で、「サモサ」というインド風カレーコロッケを買いました。
DSC_0253_R_20120617024359.jpg


ホステルは学校からさらに5分ほど下った場所にあります。
DSC_0257_R_20120617024359.jpg

高校のホステルの一角が、デフユニットのホステルになっています。


こちら、女の子のホステルで一人づつサモサを配るオカン。
DSC_0262_R.jpg

事の成り行きを説明しています。
DSC_0264_R.jpg


普段おやつなどなかなか食べられない子供たち。
嬉しそうでした。
DSC_0265_R.jpg

今日はサモサの数が十分でなかったので、女の子だけ。
明日、男の子にも配ります。


TV局スタッフの皆さん、ありがとうございました!


---------------------------------------------------------------

ホステルを出たのが結構遅くなって、急に雨が降り出しました。
DSC_0273_R.jpg

そこで、途中にある寮生の食堂で雨宿り。
ちょうど、男の子たちの夕食の時間でした。
DSC_0275_R.jpg

自分の食器を持って、列に並び、配膳してもらいます。

おかずは…
日本の子供たちが見たら、きっとびっくりするかもしれないですが、本当に少ないです。
DSC_0276_R.jpg
この子のお皿を見てください。
各々が、自分の持ち込んだ1枚のお皿にご飯とおかず1品を盛っただけです。

DSC_0281_R.jpg
ジャガイモのカレー煮。

DSC_0293_R.jpg
唐辛子の漬物、エゼ。

DSC_0294_R.jpg
ダル豆のカレースープ。

DSC_0288_R_20120617024705.jpg
この子は味付けが物足らないらしく、生の唐辛子に塩を付けてかじっています。

DSC_0279_R.jpg
この子たちが食べてるのは、キネマと言われる納豆。日本の納豆と味や香りがそっくりなもの。


それぞれが、これでもかというご飯に、ほんの少しの何の栄養バランスも考えられていないであろう1品のおかずだけ。
一応、少ない選択肢から選べるようにはなっていますが、お腹を満たすだけの食事内容です。
みんな、これでよくここまで大きくなった…

デフユニットの寮生たちの給食は無料で、政府や寄付金によって賄われています。
寄付がある分、他の学校の寮よりは恵まれているとは思うのですが、それでもこんなレベル。
生徒に「ご飯食べていかないの?」と聞かれ「食費を払ってないから家で食べるよ。」というと、「うん、そのほうがいい。あんまりおいしくないんだよね~。」と…
育ちざかりの子供たちには、かなり過酷な食生活だと思います。


ブータンでは、飢えて死ぬことはほとんどありません。
でも、食事自体を楽しむという文化はなく、一般家庭でも食事の時にはあまり会話をせず、ただひたすらおなかにモノを詰め込む作業に見えます。
おかずのバラエティーもなく、大体毎日似通ったメニューです。
貧しさという単純な理由だけでなく、食事に対する執着というかこだわりのようなものが薄いからだと思われ、したがって給食のメニューは最低レベルのこのような感じになってしまうのかなと思います。



日本の給食が、給食費を収めない親のせいでどんどん貧相になっていくと問題になったことがあります。
だけどこれを見たら、日本の給食がどれだけ考えられて、どれだけ繊細に作られているか分かるでしょう。

日本の食文化の多様性と多彩性や、それに対する敬意と感謝の気持ちを、日本人はもっと大切にするべきだと思います。
日本の食卓は、生きる事と娯楽を兼ね備えた日本文化そのものであり、それが世界に誇れる豊かな文化であることも。
そして、それを子供たちに伝えることも。


子供の頃、祖父・祖母・父・母・弟と、家族6人で毎日囲んでいた食卓が、もう戻ってこないとても素敵な時間であったと、懐かしく思い起こさせられました。


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プロフィール

HIYOKO

Author:HIYOKO
JOCV(青年海外協力隊)平成22年度3次隊・青少年活動
2011年1月6日~2013年1月5日 ブータンにて活動。
パロ県ドゥゲルのろう学校で美術を教えていました。

**********************
2013年、ブータンでの暮らしを描いたノンフィクションを、出版していただきました。
000_R.jpg
「ブータンの学校に美術室をつくる」
WAVE出版
定価 1,512円(本体 1,400円+税)
A5判 上製 164ページ
ISBN 9784872909616

WAVE出版
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●紀伊国屋
●セブンネットショッピング
●クロネコヤマトのブックサービス
●Jbook


**********************
★ブータンの素材を使った雑貨を手作り販売しています。

gal1.jpg

売り上げの一部が、勤務していたブータンのろう学校へ西洋美術の画集を贈る資金になります。
販売は以下のサイトで!
ハンドメイド・手作りマーケット tetote(テトテ)

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