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インド・霧の街ダージリン ~その② 紅茶のうんちく - 2012.04.30 Mon

ダージリンといえば、誰もが知ってるのがダージリンティー。
スリランカのウバ、中国のキーマンと並ぶ、世界3大紅茶の産地の一つです。
山の斜面を霧が這っていくというダージリンの地形と気候が、お茶の生育に適しているためです。

ここに来たら、やっぱり茶畑にはいかないとね!
ダージリンのお茶畑。きれいです…
DSC_0502_R.jpg

DSC_0590_R_20120519011924.jpg

DSC_0588_R.jpg DSC_0421_R.jpg


そもそも紅茶って、どういうものがいいのかよく分らないという人のために(私もそんなに詳しくないけど…)、ダージリンで仕込んだにわか知識とネット情報を駆使してご説明します。

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茶の木は、もともと中国(チャイナ種)かインドのアッサム(アッサム種)原産のもので、それを掛け合わせた種類(クローナル種)というのもあります。

手前がアッサム種、奥はチャイナ種です。
DSC_0547_R_20120519011924.jpg


紅茶と緑茶と烏龍茶は同じ木からできるのですが、製造法が違っています。
お茶の葉の中には酸化酵素が含まれていて、この働きを利用して製造するのが紅茶、利用せずに製造するのが緑茶なのです。
リンゴの皮をむくと茶色くなるのと同じ、というと、「茶葉が酸化」するという意味が分かりやすいですね。
お茶の世界では、これを発酵と言っています。

グリーンティーは発酵させていない茶葉。
ブラックティーというのが、いわゆる紅茶。茶葉を蒸らした後に発酵させて18時間ほどで作られます。発酵と言っても意外とすぐにできる…
ウーロンティーも発酵させますが、ブラックティーが完全に発酵させるのに対し、ウーロンティーは途中で発酵を止めたものです。
ホワイトティーは少し違って、中国のある一定の山に生育する珍しい植物の新芽と若葉だけを 摘み取って作られる、大変希少な高級茶。発酵過程が他の茶とは違い、自然に萎れさせて、乾燥するだけです。

これはグリーンティーを製造しているところ。
DSC_0517_R.jpg

乾燥させたもの。
DSC_0525_R_20120519011923.jpg


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茶葉は以下のように格付けされています。


①産地、農園

もちろん3大産地のものが一番ランクが上ですが、特に生産量が世界一のダージリンのものは格別です。
ダージリンティーには、規格のマークがつけられています。
logo-darjeeling.gif

ダージリンの有名な農園の最高級の茶葉は、1㎏で数万円の値段が付きます。
他に、スリランカのセイロン、インドのアッサムなんかが有名ですが、インドネシアやケニアなども大きな産地です。

DSC_0527_R_20120519011922.jpg
工場&茶畑見学に行った有名なプッタボン農園の非常にいい茶。
ヨーロッパに輸出されるそうです。


②収穫時期

ファーストフラッシュ…3月に収穫される一番茶。数が少なく希少で高い。この時期にしか手に入らないことが多いようです。
紅茶でも緑茶っぽい色をしている。「香りのファーストフラッシュ」

セカンドフラッシュ…4月~5月に収穫される。透き通るようなオレンジ色の紅茶になります。苦味は少なく、日本人が一番好む味かも。「味のセカンドフラッシュ」

サードフラッシュ…オータムフラッシュまたはオータムナルとも言われ、10月ごろに収穫される。苦味があり、価格は一番安い。


③葉っぱの良し悪し

基本的にはゴールデンティップス(茶樹の一番上に生えている新芽のリーフ)がどれだけ含まれるかどうかに よって決められます。
「オレンジ・ペコ」という言葉を聞いたことのある方も多いと思いますが、あれは銘柄ではなく、5ミリから7ミリの長く若い葉の事です。
ペコーとは中国語で若い葉を指し、色が他の葉より淡くオレンジ色をしているのでこう呼ばれ、高級茶葉になります。

SFTGFOP(スーパー・フィナー・ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコ)
…ゴールデンティップスをふんだんに含んだ、その農園の一番いい物だけに付けられます。

以下
FTGFPO
TGFOP
GFOP
OP
BOP
…(ブロークン・オレンジ・ペコ)OPを細かく砕いたもので、ミルクティーに使われます。
P…(ペコ)…オレンジペコにならない葉。
となります。

まだまだあるようですが、きりがないので止めておきましょう…
この記号の後に、1,2,3と、数字がついている場合は、フラッシュ(①参照)を表します。

よくKing of Wales とか、 Earl Gray とか名前がついてることがありますが、これらはブレンド茶の銘柄だったり、香料となる葉を加えてあったりするもので、等級や茶葉の種類ではありません。


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工場では試飲も出来ます。


この茶園のファーストフラッシュを頂きました。

DSC_0530_R.jpg
右から等級の高いモノ。一番右は、1㎏2万円近い高級ウーロン茶です。
ゴールデンティップスの量と茶葉の大きさが全然違います。

まず茶葉を正確に測り
DSC_0535 (2)_R

カップに茶葉を入れてお湯を注ぎ
DSC_0537_R.jpg

ふたをして砂時計で時間を正確に測り(3分50秒)
その後、完全にお湯を切ります。
DSC_0540_R.jpg

ふたに茶葉を乗せて、まずは香りを確認します。
(これは左から高級な順。色の違いが分かりますか?)
DSC_0545_R.jpg

やっぱり最高級茶が一番おいしかったです…
私が買ってきたお茶はこの最高級茶、プッタボン農園のSFTGFOPファーストフラッシュ・ウーロン。(100gを工場価格で…)
本当にこの時期しか取れないというもので、農園の隣接工場で山盛りになっている茶葉から直接買ってきました。


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農園も見学しました。
DSC_0548_R.jpg
こうやって、頭に籠を吊るし、積んだ茶葉をぽんぽん入れていきます。
茶摘みは今でも手作業です。

この作業は、その昔、農園を拡大していく際に人手が足りなくなり、ネパールから連れてこられた人たちによって行われていました。
今もその子孫の人たちが農園の中に暮し、その作業を行っています。

今はセカンドフラッシュの収穫時期。
みんな忙しく摘み取りしています。

DSC_0553_R.jpg

DSC_0581_R.jpg


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お土産を買うために、町の紅茶専門店へ。

*ダージリンではダージリンティーが買えない、という噂を聞いたことがあったのですが、ガセでした。
工場直販してますから…
お店のものも、ちゃんとダージリンティーだそうです。(地元民他の証言)
インド人観光客は高級茶を買わず、土産物屋にある安くてパッケージが綺麗なブレンド茶ばかりお土産にするので、ダージリンの紅茶専門店のお客さんは日本人や欧米人が多いです。


DSC_0700_R_20120519012335.jpg

RIMG0561_R.jpg
専門店でも試飲は無料です。
ブラックティーのファーストフラッシュとめずらしいアールグレイの緑茶も飲んでみました。
美味しかったのでお買い上げ。


つづく。


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元々の茶葉の味は定かではない??

密かに茶葉輸出量が世界一のケニアですが、
高級な茶葉はほとんど海外に輸出されて、
残りの劣等の茶葉が国内に流通する、という構図らしいです。
ああ、ここにも悲しき途上国の現状ですが、
ただ、ミルクたっぷり、砂糖たっぷりのチャイばかり飲まれているので、
元々の茶葉の品質はほとんど関係ないような感じになっていますけどね(笑)。

もっちーさん

へぇ~~、輸出量はケニアが世界一なんだ!
インドもミルク・砂糖たっぷりチャイだから、構図は同じですよね。
ちなみにブータンもね…
だから申し訳ないけど、ブータン人同僚のお土産は安い紅茶にさせていただきました。。。
高級茶にミルク砂糖を山盛り入れられるかと思うと、もったいなくてあげられなかった笑


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HIYOKO

Author:HIYOKO
JOCV(青年海外協力隊)平成22年度3次隊・青少年活動
2011年1月6日~2013年1月5日 ブータンにて活動。
パロ県ドゥゲルのろう学校で美術を教えていました。

**********************
2013年、ブータンでの暮らしを描いたノンフィクションを、出版していただきました。
000_R.jpg
「ブータンの学校に美術室をつくる」
WAVE出版
定価 1,512円(本体 1,400円+税)
A5判 上製 164ページ
ISBN 9784872909616

WAVE出版
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★ブータンの素材を使った雑貨を手作り販売しています。

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販売は以下のサイトで!
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